Table of Contents
Brother LX-3125の基本と正しい糸かけの考え方
Brother LX-3125は、手元のダイヤグラムに沿えば確実に通せるよう設計されています。ポイントは「順序」と「テンション」。特に上糸はテンションディスクと天秤(テイクアップレバー)を経由させ、針は表側から裏側へ通すのが基本です。

このモデル名の確認から始めましょう。使用機はBrother LX-3125。動画でも正面に型番が見えます。型番が違うと経路が異なる場合があるため、最初にチェックを。

クイックチェック
- 機械は安定した平面に設置
- スプールホルダーを引き上げ、糸コマが自由に回ることを確認
- 針位置は一番上(天秤が最上点)
注意
- 本記事は動画に基づく手順のみを扱います。アクセサリーや他機能は未収録のため、記載がない仕様は不明としてください。
ボビンを巻く:準備からスタートまで
セットアップ(糸コマと空ボビン)
はじめに主糸(黒のスプール)を引き上げ式スプールホルダーに載せます。糸がコマからスムーズに送られるかを確認。
次に透明の空ボビンを用意。動画では小さな欠け(ギザギザ)のあるボビンを使用していますが、理想は良品です。ダメージがあると巻きムラや引っ掛かりの原因になります。

プロのコツ
- ボビンに糸を通す前に、糸道の図を指で“なぞる”。視覚化することで、巻き経路を間違えにくくなります。
テンションを作る:二重ループの意味
ボビン巻きのガイドに糸を一度回すだけだと緩みやすい、と動画の講師。そこで「もう一周」回してテンションを高めています。二重ループでしっかり張力を作るのがポイント。

ここで、刺繍を視野に入れている方に補足。将来、磁気式の枠を使う計画がある場合でも、まずは直線縫いの下糸品質が基本。適正に巻かれたボビンが、後々の安定したステッチを支えます。参考情報として、Brotherの刺繍アクセサリーを検討するなら、brother 刺繍枠 の種類や互換の確認から始めると迷いにくいでしょう。
巻き取り開始:スピンドルの操作と糸端の扱い
ボビンの小穴に糸端を通し、巻き軸にセット。スピンドルを右へ押して巻き取りを“エンゲージ”。巻き始めは糸端を上に保持し、数周して安定してからカット。これで絡みを防げます。



クイックチェック
- 巻きムラがないか、上下に偏っていないか
- 過不足ない量で停止(満杯にしすぎない)
注意
- 巻き始めに糸端を保持しないと、ボビン側で「団子」になりがちです。
上糸を通す:テンション経路と天秤、針穴まで
テンションガイドを正しく辿る
ボビン巻きの設定を戻し、主糸を上糸経路へ。上部ガイド→前面の溝を下へ→テンション部のUターン→再び上へ。この“下→上→下”の流れで上糸の基本経路が形になります。

プロのコツ
- 糸をテンションディスクに「当てる」だけでなく、軽く引いて“挟まっている感触”を指先で確認しましょう。
天秤(テイクアップレバー)を通す
天秤は上下に動くパーツ。ハンドホイールを回して最上点まで上げたうえで、右から左へ糸を通します。ここを飛ばすと、縫い中に糸調子が崩れやすくなります。

なお、将来的に刺繍も楽しみたい方は、上糸経路の理解が大いに役立ちます。刺繍枠や布の保持方法が変わっても、上糸の基本は同じです。磁気式の枠を活用するケースでも、上糸のテンション管理は変わりません。例として、brother 磁気 刺繍枠 を導入する前に、まず直線縫いで糸調子を安定させておくと、移行がスムーズです。
針穴へ(表から裏へ)
最終ガイドをくぐらせ、針穴へは表側から裏側に向かって糸を通します。動画では、針穴の後ろに指を添え、糸色のコントラストを見やすくする工夫をしていました。通し終えたら、糸端は後方または斜め後方に逃がします。

クイックチェック
- 天秤が最上点か
- 針は表→裏に通ったか
- 上糸が各ガイドに確実に入っているか
ボビンケースの装着と下糸の準備
ケースの理解と取り出し方
ボビンケースはラッチをつまんで取り外します。外観は機種によって異なるため、動画の形状を確認しながら手順をなぞりましょう。

正しい向きでボビンを入れる
ボビンは「ほどける向き」を合わせてケースに入れ、上部のスリットから糸を通し、テンションプレート下へ押し込んで「カチッ」と収めます。向きが違うとテンションが狂い、すくい上げに失敗します。

刺繍に興味がある方へ小さな道標。布送りやテンションは刺繍でも命。装着の正確さは、のちに枠を使った連続縫いでも効いてきます。例えば、snap hoop for brother のようなスナップ式枠でも、下糸テンションが不正だと糸締まりは安定しません。
ケースを本体へ:確実に「カチッ」
ラッチを保持したままケースをハウジングへ挿し込み、確実に座らせます。誤装着は縫い中のケース脱落につながるため、装着音と手応えを大事に。

注意
- サイズ違いのボビンは不具合の元。動画のコメントでも「サイズ相違」の指摘がありました(具体番手は未記載)。
下糸をすくい上げる
上糸を軽く持ちながら、ハンドホイールで針を一番下まで下げ、再び最上点へ。針が下でボビン糸を捕まえ、上がる際にループが見えるはずです。上糸を引いてループを引き出し、上下2本を針板上に揃えます。

クイックチェック
- 針の一往復で下糸ループが現れるか
- 糸端2本を後方へ逃がしたか
よくある糸かけトラブルの対処法
下糸が上がらない
- 針の最下→最上動作をやり直す(ハンドホイール)
- ボビンの向きやケース装着を確認(スリット→テンションプレートの順)
- コメントの知見:サイズ違いボビン、ケースの誤挿入でも失敗します
裏がモジャモジャ・鳥の巣
- ボビン側テンション不足の疑い。ケースのテンションを点検
- ボビンの入れ直しで改善することも
- 針板下に残った糸屑・絡みを取り除く
プロのコツ
- 巻きボビンが「ふわふわ」だと、いくら調整しても締まりません。巻き工程の丁寧さが、縫い品質の近道です。
また、刺繍を将来楽しむ方は、磁気式枠の下準備として直線縫いの安定化が不可欠。導入を検討するなら、dime 磁気 刺繍枠 for brother や brother hoopnetic magnetic sash フレーム のような選択肢の存在を把握しつつ、いまは“下糸の正攻法”を身体で覚えましょう。
針穴が通しづらい/天秤にかからない
- 天秤は必ず最上点で通す
- 針穴は表→裏。糸端を斜めにカットすると入りやすい(動画内の動き)
その他(未収録の質問)
- 押さえ金の固定:この動画では扱っていません
- 厚地(デニム)の可否:記載なし
- スプールホルダーが引き出せない:記載なし
縫い始める前の最終チェックと次の一歩
- 上糸:テンション・各ガイド・天秤→針穴の順に通っている
- 下糸:ボビン向きOK、ケースは確実に座っている
- 糸端:上下2本とも後方へ逃がした
- 押さえ金:下ろしてから試し縫い
コメントから
- 「何年も使っていなくても、手順をなぞればすぐ思い出せた」
- 「下糸のループが出ない時はボビンの向きとケース装着を見直すだけで解決」
- 「巻き始めの糸端カットで絡みが消えた」
次の一歩 シンプルな直線縫いで手慣らしを。L字やコの字で方向転換を練習し、上糸・下糸の張り感をつかみましょう。将来、刺繍にも挑戦するなら、アクセサリー知識を少しずつ。たとえば brother embroidery 磁気 刺繍枠 を検討する前に、まずは今の機種で糸調子の基礎体力をつけておくのがおすすめです。
参考メモ
- 本記事は動画の情報に基づき、数値や適合表などの詳細仕様は扱っていません
- ボビン番手・針番手・素材別設定などは機種資料や正規情報をご参照ください
小さな道具箱のメモ 刺繍や付加機能を視野に入れるなら、用語だけ先に慣れておくと後で楽になります。たとえば brother 縫製兼用刺繍ミシン というカテゴリや、brother 磁気 刺繍枠 のようなアクセサリーの存在を知っておくことは、将来の拡張の地図になります。
最後に 糸かけは“段取りの芸術”。順序と向き、そして少しのテンション意識で、Brother LX-3125は今日から信頼できる相棒になります。困ったときは、またここへ戻ってきてください。あなたの手の動きが、きっと軽くなります。
