刺繍作品をクッションに仕立てる:封筒型バックのいちばんやさしい方法

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刺繍作品をクッションに仕立てる:封筒型バックのいちばんやさしい方法
完成した手刺繍を、ファスナーなしで引っかかりの心配も少ない「封筒型バック」のクッションに仕立てる方法を、初心者向けにていねいに解説します。正確な計測、刺繍面のまっすぐなトリミング、バック生地の合わせと縫製、角の処理、仕上げのアイロン、そしてフォームの挿入まで。シンプルな手順で、ふっくら整ったプロ仕上げに近づけます。

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Table of Contents
  1. 刺繍とピローフォームを選ぶ
  2. 下準備:まっすぐにトリミングする
  3. 封筒型バックで組み立てる
  4. 縫製:周囲を一気に縫う
  5. 仕上げの要点:返し・角出し・プレス
  6. いよいよ完成:フォームを入れて整える
  7. FAQ:視聴者からの質問に答えます
  8. トラブルシューティングとチェックリスト

刺繍とピローフォームを選ぶ

刺繍は出来上がり直後に軽くプレスしておくと、のちのトリミングが安定します。フォームは仕上がり感を左右する主役。動画では14×14インチのフォームを使用し、カバーも同寸に仕立ててふっくら感を出しています。作者は“あえて縫い代を足さない”ことで、やや控えめに詰められがちなフォームでもリッチに見せています。

コメントから:フォーム寸法とカバーの関係

  • 「1/2インチの縫い代を入れるなら、カバーは15×15では?」という質問には、「ふっくら見せるために縫い代を足さない設計にしている」との回答がありました。

小話:マシン刺繍派の方へ

  • 本記事は手刺繍の仕立て解説ですが、マシン刺繍ユーザーなら用語として刺繍ミシン for beginnersや磁気 フレーム for 刺繍ミシンを目にすることも多いはず。用途に応じて道具を選び、今回は“ファスナー不使用で引っかかりにくい”仕立てを楽しみましょう。

下準備:まっすぐにトリミングする

アイロンと“プルスレッド”で直線を出す

刺繍面を軽くプレスして平らに整えたら、カットラインに沿って生地の糸を1本引き抜きます。抜いた跡がまっすぐな“ミシン目のようなガイド”になり、目視でも刃先でも迷いません。

- 抜く位置は最終寸法に合わせて。フォームが16×16なら16×16、18×18なら18×18——動画では14×14に合わせています。

- ガイドに沿ってハサミで丁寧にトリミング。四辺すべてを同様に行います。

プロのコツ

  • 仕上がり寸法を決めたら、先に上下二辺を引いてカットし、次に左右二辺を合わせると歪みが出にくい。

ワンポイント

  • 道具の比較情報を探す際、たとえば家庭用や業務用の枠情報(例:brother 刺繍枠)に触れる機会があるかもしれませんが、本手順は“枠を外した後の仕立て”に特化しています。

封筒型バックで組み立てる

バック生地を合わせてピン留め

封筒型バック(ヘム済みパーツ)は、引っかかりやすいファスナーやスナップがなく、刺繍にやさしい仕様。バック生地を裏向きで平らに置き、刺繍面(こちらも裏向き)を上に重ね、左右をしっかりセンタリングします。数か所ピンで固定してズレを防ぎます。

- 上下位置は厳密でなくてOK。重要なのは左右のセンター合わせです。

バックを刺繍と同寸にトリミング

固定できたら、刺繍のエッジをガイドにバック生地を同寸にトリミング。下辺→上辺→左右の順に切り進め、要所でピンを追加して安定させます。

注意

  • ずれたまま切ると、封筒の重なりが歪みます。切る前に“しわゼロ・平面”を毎回確認しましょう。

コメントから

  • 「どこでバックキットを買える?」という質問には、販売サイトの案内とリンク共有がありました(動画コメントより)。

小話:ブランドや機種の話題

  • たとえばjanome 刺繍ミシンやbabylock 磁気 刺繍枠など機種・アクセサリーの話題がありますが、今回の仕立てはどのブランドの刺繍でも応用できる汎用手順です。

縫製:周囲を一気に縫う

ミシンでも手縫いでもOK

ピン打ちしたままミシンへ。基本は1/2インチのシーム許容量で周囲をぐるりとステッチします(生地が足りない辺は1/4インチに、動画でも実演あり)。角はフライホイールでゆっくり送り、ミリ単位で“点”を決めると綺麗に出ます。縫い始めの線に1インチほど重ねて“ブレンドオフ”し、解れを防止。糸端を処理します。

- ミシンがなければ手縫いでも大丈夫。丈夫なミシン糸を使い、均一な針目で周囲を一周しましょう。

プロのコツ

  • バルキーな層には無理をせず、送りを安定させて一定の縫い代をキープすること。

ヒント

  • 小型の枠やマグネット式の固定具の話題(例:mighty hoopsや磁気 刺繍枠 for embroidery)を目にすることもあるでしょうが、縫製工程では“層をずらさないピンワーク”が最優先です。

仕上げの要点:返し・角出し・プレス

角の厚みを減らす(切り落とし)

刺繍地はほつれやすいので、縫い目ギリギリまで攻めないのが鉄則。角の縫い代を斜めにカットし、過剰な厚みを少しだけ落とします。

ひっくり返して角を整える

袋口から表に返したら、指で角を押し出し、箸や竹べらで“押すのではなく転がす”動きで角を作ります。強く突くと生地を傷めるので、あくまでやさしく転がすイメージで。

- 角は外側と内側の生地を指でつまみ、竹べらを当てて転がすと、シャープすぎず“ちょうどいい角”に。

仕上げプレスで“縫い目を裏へ”

まわりの縫い目が表に転ばないよう、縁を少し裏側へ押し戻しながらプレス。スチームと面プレスで、刺繍面はふっくら、エッジはフラットに整えます。

クイックチェック

  • 4辺の縫い目は均一? バック生地が前に出ていない?
  • 角にほつれはない? 糸端は始末済み?

コメントから:古い刺繍の保護

  • 古い刺繍の裏打ちについては、「低温での接着芯が有効な場合があるが、熱で糸を傷めないよう温度管理を」とのアドバイス(動画コメントより)。

補足

  • マグネット式の固定ツール選びの話題(例:磁気 刺繍枠)は刺繍プロセスでの利便性に関するもの。仕立て段階ではアイロンワークの丁寧さが仕上がりを決めます。

いよいよ完成:フォームを入れて整える

封筒型はぴったりフィットが前提。フォームは角から“やさしく・しっかり”入れ、四隅に向けて押し込みます。角が入ったら、全体を軽く整え、“thwonk(トゥワンク)”と呼ばれる“面でパンッと当てる動作”で中綿を均し、座りを良くします。

  • 角が入っていない感触があれば、手を奥まで入れてつまみ、角へ引き寄せるように合わせます。
  • 最後に数回“thwonk”。中材が落ち着き、カバーと一体になってふっくら。

豆知識

  • 仕立てはブランド問わず応用可。アクセサリーの話題(例:磁気 刺繍枠 for 刺繍ミシン)に触れることはあっても、基本は“寸法精度・角処理・プレス”の3点が鍵です。

FAQ:視聴者からの質問に答えます

Q. なぜカバー寸法に縫い代を足さないの? A. ふっくら見せる設計のため。多くのフォームはやや控えめに詰められており、縫い代を“足さない”ほうが仕上がりがリッチに(動画コメントの回答より)。

Q. バックキットはどこで買える? A. 動画コメントで販売サイトと該当ページの案内がありました。供給状況は都度ご確認ください。

Q. 古い刺繍の保護は? A. 低温での接着芯の利用が有効な場合も。糸のダメージ回避のため、温度は慎重に。

関連トピック

  • マシン刺繍の周辺ツールを調べると、たとえばmighty hoops for baiやbaby lock 磁気 刺繍枠といった用語に出会うかもしれませんが、本記事の手順は“手刺繍の仕立て”を軸にしています。

トラブルシューティングとチェックリスト

  • カバーが緩い/きつい:フォームの計測値が正確か再確認。同寸仕立てでふっくら、が基本設計。
  • 角が丸い:角のbulkカットを見直し、竹べらや箸で“転がす角出し”。押し込みすぎは禁物。
  • 縫い目が歪む:縫い代を一定に。分厚い層は送りをゆっくり、フライホイールで角を決める。
  • バック生地が表に出る:プレスで“裏へ押し戻す”。四辺を少しずつ確認。
  • フォームが入りにくい:封筒の設計上“ぴったり”が正解。焦らず角へ中材を誘導し、最後に“thwonk”。

最終チェック

  • 寸法:フォームとカバーは同寸に仕立て済み?
  • 角:ほつれ・破れはなし? 形は揃っている?
  • 表面:刺繍は波打たず、プレスでフラット?
  • バック:重なりは適正で、前に見え出していない?

コメントからのひとこと

  • 「分かりやすく端的」との声や、「thwonkが役立った」との感想が寄せられました。時には“パンッ”とやって日々のストレス発散になる、なんて声も。

おわりに 封筒型バックの良さは“シンプル・安全・美観”。引っかかりや傷みのリスクを避け、刺繍を暮らしに迎えるベーシックな仕立てです。今日のひと手間が、明日の愛用品をつくります。次の一枚も、計測から——そしてプレスで仕上げていきましょう。

小さな備忘

  • マシン刺繍の道具リサーチ中に、用語(例:bernina 磁気 刺繍枠)を見かけても、今回の主役は“手刺繍の仕立て”。情報の目的に合わせて取捨選択を。