超かんたんリブ編み帽子:カラー切り替えで作る初心者向けビーニー完全ガイド

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超かんたんリブ編み帽子:カラー切り替えで作る初心者向けビーニー完全ガイド
初心者さんの最初の帽子にぴったり。Good Housekeepingの「Easy Peasy Knit Hat」動画をベースに、作り目70目、リブ(表2・裏2)、7インチ+4インチの2色ブロック、トップの減らし目、後ろの綴じはぎ、糸始末までを日本語でていねいにガイドします。道具、進行のポイント、つまずきやすい箇所のチェックもまとめました。

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Table of Contents
  1. はじめに:Easy Peasy リブ編み帽子の魅力
  2. 準備:道具と材料をそろえる
  3. スタート:スリップノットと作り目70目
  4. 基本マスター:裏目・表目とリブ編み
  5. 色を切り替える:2色ブロックの作り方
  6. トップ成形:減らし目でクラウンを整える
  7. 仕上げ:トップを絞る・後ろを綴じる・ブリムを縫う
  8. 糸始末と最終チェック
  9. プロのコツ
  10. クイックチェック
  11. トラブルシューティング
  12. コメントから:よくある質問に回答
  13. 完成と次の一歩

動画を見る:Easy Peasy Knit Hat - Good Housekeeping Stitch Club(Good Housekeeping)

寒い朝でもふわっとかぶれて、伸びがよくて、失敗してもやり直せる。そんな“初心者の味方”が、このリブ編みのカラー・ブロック帽です。作り目70目、表目と裏目だけで、クラウンの減らし目までスムーズにゴール。さあ、最初の一目から完成までを、一緒に駆け抜けましょう。

A woman wearing a color-block knit hat, smiling at the camera.
The final product: a stylish, color-block knit hat with a folded brim, showcasing the rib knit pattern.

■学べること

  • リブ編み(表2・裏2)の基本と、7インチ+4インチの色ブロック構成
  • 新色のつなぎ方とテンションの保ち方
  • クラウンの減らし目(p2tog/k2tog)の流れと数え方
  • トップの絞り、後ろの綴じはぎ、ブリムの縫い方、糸始末

はじめに:Easy Peasy リブ編み帽子の魅力 このプロジェクトは、動画のとおり「Easy Peasy」の名にふさわしく、表目・裏目の反復だけでスタイリッシュなビーニーが完成します。伸縮性の高いリブは“ワンサイズ・フィット・モスト”でかぶりやすく、色の入れ替えで印象も自在。キットなら2玉で色違いを2個作れるのもうれしいポイントです。

準備:道具と材料をそろえる 必要なものはシンプルです。毛糸(2色)、編み針(US7)、はさみ(またはスニップ)、とじ針。動画ではPatons Classic Wool Worsted(Yarnspirations)系のプロジェクトで、針はUS7が示されています(リンク先では糸の推奨針US8の表記あり)。どちらにしても、まずは手のきつさ・ゆるさと相談しつつ編み始めてみましょう。

Close-up of Patons Classic Wool Worsted yarn in green and lilac, knitting needles, scissors, and a darning needle on a white surface.
This image shows all the necessary materials and tools: two balls of yarn in distinct colors, a pair of knitting needles, scissors, and a darning needle, organized for the project.

注意:ゲージについて 動画内では具体的なゲージ値は提示されていません。サイズ感が心配なら、小さなスワッチで表2・裏2のリブを数段編んで伸びを確認すると安心です。リブはよく伸びるので、着用時のフィットは比較的寛容です。

スタート:スリップノットと作り目70目 1) スリップノットを作って針にかけます。

Hands demonstrating how to create a slip knot with green yarn.
The instructor's hands create a slip knot with the green yarn, the initial step before placing it onto the knitting needle to start the cast-on process.

2) バックワードループ法で作り目を70目に。強く締めすぎないのがコツ。作り目がきついと、最初の段で針が通らず苦戦します。

Close-up of hands casting on stitches using the backward loop method onto a knitting needle with green yarn.
The instructor uses the backward loop method to cast on stitches, looping the green yarn over her thumb and onto the knitting needle, ensuring the stitches are not too tight.

3) 70目そろったら、いよいよリブ編みへ。

プロのコツ

  • 作り目は、糸が針の上で軽く動く程度の“ゆとり”を残して。
  • 段の最後に無理にテンションを引きすぎない。端がつれると綴じはぎで合わせづらくなります。

基本マスター:裏目・表目とリブ編み リブの土台は裏2・表2(動画の説明に従い、最初は裏で入ります)。 - 裏目:右から左へ針を前側から差し、糸をかけて引き抜きます。

Close-up of hands performing a purl stitch with green yarn, inserting the needle from right to left.
A close-up view of the purl stitch, demonstrating the needle insertion from right to left through the front of the loop, an essential technique for creating ribbed fabric.

- 表目:左から右へ針を前から後ろへ差し、糸をかけて引き抜きます。

Close-up of hands performing a knit stitch with green yarn, inserting the needle from left to right.
The knit stitch is shown in detail, with the needle inserted from left to right through the front of the loop, wrapping the yarn, and pulling through to form a new stitch.

リズムの作り方(2段リピート) 視聴者のコメント補足が実践的です。1段目は「裏2・表2」で進み、次の段は「表2・裏2」と順番を入れ替えます。この2段を繰り返すと、美しいリブが立ち上がります。1段目を裏で終えたなら、次段は表で始める、と覚えましょう。こうして最初の色(グリーン)を7インチまで育てます。

クイックチェック

  • 端目は緩みすぎていませんか?
  • リブの畝はまっすぐ立っていますか?

- ファブリックの長さが7インチに達したら次へ。

A completed section of green rib knit fabric on a knitting needle, with a new lilac yarn ready to be introduced.
The first 7-inch section of the hat, knitted in green rib stitch, is complete on the needle, positioned to show how the new lilac yarn will be joined for the next section.

色を切り替える:2色ブロックの作り方 7インチに達したら、2色目(ライラック)を導入します。段の冒頭で新色をそのまま編み始めてOK。必ず“作業糸(ワーキングヤーン)”を持ち、タイル(余り端)と間違えないように。旧色は短く残してカットし、2本のタイルをゆるく結んでおくとテンションが安定します。

Hands attaching new lilac yarn to the knitting work by looping it onto the needle, while the green yarn is still attached.
The instructor's hands are carefully looping the new lilac yarn onto the knitting needle, demonstrating the technique for seamlessly attaching the second color to the existing green work.

編み進めは、引き続きリブ(2段リピート)。2色目は約4インチまで。その後はクラウンの減らし目に入ります。

注意:色替え直後の緩み 色の接合部が緩むと、縦のラインが乱れます。仮結びで固定し、数段編んでからタイルを整えると安心です。

トップ成形:減らし目でクラウンを整える ここからが形づくりの見せ場。動画の手順に忠実に行きましょう。

  • 第1回減らし(p2tog):

「表2、裏2一度に(purl two together)」のサイクルで1段を通します。終了目数は53目。

Close-up of hands performing a 'purl two together' decrease, inserting the needle through two stitches simultaneously.
This close-up captures the 'purl two together' decrease, where the needle is inserted through two purl stitches at once, reducing the stitch count to begin shaping the hat's crown.
  • 交互の段:

裏2・表1、次段は表2・裏1を交互に4段。ここはペースキーパー(段数マーカー)を活用すると迷いません。

  • 第2回減らし(k2tog+裏1):

「表2一度に(knit two together)、裏1」の繰り返しで進め、段の最後は表2で終えます。終了目数は36目。

Close-up of hands performing a 'knit two together' decrease, inserting the needle through two knit stitches simultaneously.
The instructor demonstrates the 'knit two together' decrease, inserting the needle through two knit stitches simultaneously, a method for further reducing the stitch count to shape the hat.
  • 最終の大幅減らし:

全目をk2togで減らし、18目に。

Detailed close-up of hands performing a 'knit two together' decrease, showing the yarn looping and pulling through two stitches.
A detailed shot of the 'knit two together' decrease, emphasizing the yarn wrapping around the needle and pulling through two stitches, which is vital for the hat's final crown shaping.
  • ラスト1段(裏):

残り18目をすべて裏で編み、内側(裏面)を明確にします。

Hands displaying the 'wrong side' (purl bumps) and 'right side' (knit stitches) of the lilac knit fabric.
The instructor clearly shows the difference between the 'wrong side,' which features prominent purl bumps, and the 'right side,' displaying neat knit stitches, guiding the viewer on fabric orientation.

プロのコツ

  • 減らし目は“針先の向き”と“糸の位置(前/後ろ)”が命。癖がつくまで声出しで確認を。
  • 目数チェックは各段の終わりに。53 → 36 → 18という節目を必ず数える。

仕上げ:トップを絞る・後ろを綴じる・ブリムを縫う トップの絞り 糸玉から十分な長さのタイルを引き出してカットし、とじ針に通します。編み針に残る18目へ順にくぐらせて目を移動し、キュッと引いてトップを閉じます。

Hands using a darning needle to thread the yarn tail through the remaining stitches at the top of the hat.
Using a darning needle, the yarn tail is threaded through the remaining stitches at the top of the hat, preparing them to be pulled tight and gathered to close the crown.

後ろを綴じる(ジグザグ・シーム) 表側(きれい目)を上にして平らに置き、両端の“棒(バー)”を拾いながら、左右を交互にすくうイメージでジグザグに縫い合わせます。糸を適度に引き、外側の縫い目を極力目立たせないのが狙い。

Hands demonstrating the zigzag stitch technique to sew the side seam of the hat together.
The instructor's hands perform a zigzag stitch, weaving the darning needle back and forth through the side edges of the hat to create a tight, invisible seam that draws the fabric together.

ブリムを折って縫う(約3インチ) 残り3インチ手前でブリムを外側に折り返し、そのままジグザグで綴じ進めます。こうすると、ブリムを折ったときに縫い目が外に出ず、すっきりした見た目に。

Hands continuing to sew the side seam through the folded green brim of the hat.
The seaming process continues through the folded green brim of the hat, ensuring that the seam is neatly tucked away and invisible from the outside once the brim is flipped up.

糸始末と最終チェック 色替えのタイルや仕上げのタイルは、とじ針で“内側の縫い代”にジグザグで潜らせ、戻って重ねてからカット。引きすぎて表側へ突き抜けないように注意します。

仕上がりの確認

  • 外側に糸端は見えていませんか?
  • シームはフラットで、色の切り替え位置が揃っていますか?
  • ブリムを返した外観はクリーン?

最後にかぶって伸び感を確認しましょう。リブは時間とともに馴染み、適度に広がります。

クイックチェック

  • 7インチ(1色目)+4インチ(2色目)で合計約11インチ編めていますか?
  • 第1減らし後は53目、第2減らし後は36目、最後の大減らし後は18目になっていますか?
  • 最終段は“裏で18目”を忘れていませんか?

トラブルシューティング

  • リブがうまく立たない:

2段リピート(Row1: 裏2・表2/Row2: 表2・裏2)になっているか再確認。段頭での入り方を間違えると畝が崩れます。

  • 締めが強すぎて編みにくい:

作り目をやり直すか、針を半号〜1号上げる。動画ではUS7使用ですが、手が強い方は上げても構いません(ゲージは動画では非提示)。

  • 色替え部分がゆるむ:

旧色を短く残してカットし、新旧のタイルを仮結びしてテンションを保持。数段後に解いて整えます。

  • 減らし段で目数が合わない:

直近の段を戻って、p2tog/k2togの位置と回数を確認。段末の「最後の2目はそのまま表編み」を忘れやすいので注意。

コメントから:よくある質問に回答

  • 針サイズとゲージは?:動画はUS7針。リンク先の糸推奨はUS8表記もあります。ゲージ値は動画では示されません。手のきつさに応じて調整を。
  • 大人サイズ?:リブの伸縮性が高く「ワンサイズ・フィット・モスト」との回答がありました。
  • 2段目は何から始める?:1段目が裏2・表2なら、2段目は表2・裏2でスタート。以降は“裏で終えたら次段は表で入る”のが基本。
  • 子どもサイズへの調整は?:動画では未言及。目数・段数の具体値は提示されていません。試作スワッチで伸びを確認のうえ、作り目を等比で調整するのが安全です。
  • 糸・針の互換:動画はウーステッド系プロジェクト。手が緩い場合は針を小さく、きつい場合は大きく。見た目と伸びで最終判断を。

プロのコツ(総まとめ)

  • リブは“入り方”が全て。段の頭を声に出して確認(例:きょうは表2で入る)。
  • 減らしの最中も畝の見た目を意識。糸位置の前後切り替えを丁寧に。
  • 綴じはぎはバーを“左右交互に拾う”ジグザグで。引き具合は“消える一歩手前”。
  • ブリムは先に折ってから縫う。外観の縫い目ゼロを目指して。

完成と次の一歩 完成おめでとうございます。色の入れ替えだけで2本目は印象一変。動画のようにポンポンを足してもかわいい。さらに、ビーニーにワンポイント刺繍を加えたい方は、縫製後に内側へ補強布を当ててから行うと安定します。例えば、刺繍用の磁気フレームを使うなら、帽子の伸びを殺さない支持方法を選ぶのがコツです。手元に対応機があれば、brother 磁気 刺繍枠や磁気 刺繍枠 for embroideryのようなツールで固定すると作業が速く、hoopmaster station kitのようなステーションは位置決めにも便利。対応ブランドを選ぶなら、磁気 刺繍枠 for berninaやjanome 磁気 刺繍枠、業務機ではtajima 磁気 刺繍枠など、機種に合わせたセレクションを検討してみてください。無理に引っ張らず、布の自然な伸びを保つのが美仕上げの鍵です。

おわりに この帽子は“ほどよい達成感”と“毎日使える実用性”の絶妙バランス。動画と無料パターンを併用しつつ、本ガイドのチェックポイントで迷いどころを先回りすれば、初心者でも安心して完走できます。次は配色を変えて2本目、あるいは残り糸でポンポンづくりに挑戦してみませんか?