はじめての刺繍入門:糸通し・はじめの一針・糸の留め方を動画で完全マスター

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はじめての刺繍入門:糸通し・はじめの一針・糸の留め方を動画で完全マスター
刺繍の基礎3本柱(糸通し・はじめの一針・糸の留め方)を、短い動画の流れに沿って丁寧に解説。糸端を湿らせて平らにするコツ、細い本数のときの結び目の工夫、裏側でループを作って強く締める安全な糸止めまで、迷いがちなポイントを実演ベースで整理します。初心者がつまずく「針側は結ばないの?」「尾(テイル)は抜けないの?」にも明確に回答。

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Table of Contents
  1. はじめに:今日そろえる道具と材料
  2. 針に糸を通すコツを極める
  3. 最初の一針:結び目でアンカーする方法
  4. バックステッチで進める小さな実演
  5. 仕上げの極意:ほどけにくい糸の留め方
  6. よくあるトラブルの対処法
  7. 次の作品へ:自信を持って進むために

動画を見る:How to Thread a Needle and Tie Off Embroidery Floss(Mary Leaf Makes)

刺繍の最初の壁は、意外にも“針に糸を通すこと”。次に“最初の一針をどう固定するか”。そして最後に“ほどけない終わり方”。この3つを押さえれば、初心者の不安はぐっと小さくなります。

ここでは動画の手順を軸に、糸端の整え方、結び目の扱い、裏側での安全な糸止めまでを要点整理。コメントで多かった「針側は結ばないの?」「尾(テイル)は抜けない?」にも触れます。

• 学べること

  • 糸端を平らにして針穴へ通す実践的テクニック
  • 結び目を活かした“はじめの一針”の考え方と注意点
  • ループを使った簡単で強い糸の留め方(2回でしっかり固定)
  • バックステッチの小さな実演で流れを確認
  • よくある失敗(糸が抜ける・太すぎる・結び目が小さい)への対処

はじめに:今日そろえる道具と材料 刺繍枠に布を張ったら、針、刺繍糸(動画ではDMCを使用)、糸切りばさみを準備。布は無地のコナコットンを使用しています。細かな番手や針サイズは動画内で特定していませんが、実演のとおり“基本の扱い方”を押さえることが目的です。

Overhead shot of an embroidery hoop with white fabric on a wooden table, surrounded by crafting supplies.
The setup for the embroidery tutorial, showcasing an oval hoop with plain white fabric, ready for demonstration.

プロのコツ

  • 糸は必要量を出したら、端をまっすぐ整えるだけで通りやすさが変わります。
  • 6本取りは難易度が上がるので、最初は2〜3本取りで練習するとスムーズ。

注意

  • 針のサイズや糸の種類は明確に指定されていません。ご自身の手持ちで問題ありません。

針に糸を通すコツを極める まず6本取りで通す様子をデモ。最初に糸端を少し湿らせ、指でつまんで平らに整えます。唾液が気になる人は水でOK。端が乱れたら、潔く切り直すと一気に通りやすくなります。

Close-up of hands holding embroidery thread and a needle, preparing to thread.
The demonstrator holds the six strands of DMC thread and the needle, preparing to insert the thread into the eye.

糸端をなめる代わりに水で濡らす場合も、目的は同じ—繊維を束ねて“薄い板”にすること。薄く、まっすぐ、短く整えるほど成功率が上がります。

Close-up of fingers moistening the end of the thread to flatten it.
Fingers are shown moistening the thread to make its end flat and compact, facilitating easier threading through the needle's eye.

針穴に向け、平らにした端の“角”を狙ってそっと押し込みます。うまくいかないときは、角度を小刻みに変えたり、端を1〜2mm切って再挑戦。焦らず“新しい断面”を作るのが近道です。

Extreme close-up of hands pushing the flattened thread through the needle's eye.
Fingers meticulously guide the flattened, pink embroidery thread through the small eye of the needle.

通ったら、作業側の糸を長めに確保し、反対の端は短い尾(テイル)を残します。ここで“針側は結ばない”のが今回の方法。布側の端に結び目を作っておくことで、最初の一針を安定させます。

Hands holding a needle with thread successfully pulled through, showing both ends.
The needle is now successfully threaded, with a long working thread and a shorter tail, ready for the next step.

クイックチェック

  • 糸は針穴を無理なく通っている?

- 片側の端に小さな結び目ができている?

Close-up of hands tying a knot at the end of the embroidery thread.
Fingers are shown tying a simple knot at one end of the thread, which will serve as the anchor for starting the embroidery.

プロのコツ

  • 2〜3本取りに減らすと、通しやすさが段違い。慣れてきたら6本取りに挑戦を。
  • 必要であれば、100均のニードルスレダー(糸通し器)を使うのも手。

最初の一針:結び目でアンカーする方法 はじめは裏から表へ針を出し、結び目が裏で引っかかるのを確認します。結び目が小さいと抜けるので、細い本数(2〜3本取り)の場合は結び目を二重にして大きさを確保。

Hands holding an embroidery hoop, bringing the needle up through the fabric.
The needle, threaded and knotted, is pulled through the fabric from the back, starting the first stitch.

裏側を見て、結び目がしっかり止まっているかをチェック。布が薄い場合は、とくに結び目の大きさに注意しましょう。

Close-up view of the back of the embroidery hoop, showing the knot pulled through the fabric.
The back of the fabric reveals the knot from the thread, pulled through to the front, anchoring the stitch.

代替案として、動画では“アンカー”と呼ばれる始め方にも言及。こちらは表から始めるアプローチで、詳細な手順説明は動画ではしていません。自分の作品や布に合う方法を試してみましょう。

注意

  • 布にシワやつれが出ないよう、糸を引く強さは一定に。強すぎると結び目が布をすり抜けることがあります。

バックステッチで進める小さな実演 動画では、数目のバックステッチで流れをデモ。最初の一針の安定が、その後の運針にも安心感を与えます。糸のテンションは“ぴんと張る直前”をキープ。

Top-down view of the embroidery in progress, showing a few backstitches being made.
A few backstitches are demonstrated on the fabric, illustrating how the thread is pulled through for actual stitching.

短い直線ができたら、ひと区切り。ここまでで、通す→始めるの基本動作が体験できます。

Overhead view of a short line of backstitches completed on the fabric.
A short, completed line of backstitches provides a base for demonstrating how to tie off the thread.

仕上げの極意:ほどけにくい糸の留め方 仕上げは作品の裏側から。まず刺繍枠を裏返し、既存のステッチの下に針をくぐらせて“ループ”を作ります。

Hands turning the embroidery hoop over to reveal the back of the fabric, preparing to tie off the thread.
The embroidery hoop is flipped over to expose the back of the fabric, where the thread will be securely tied off.

そのループに針を通して強く締める—これを2回繰り返すと、ほどけにくい結び目ができます。ポイントは“しっかり締めること”。ゆるみはほどけの原因に直結します。

Close-up of needle sliding under existing stitches and forming a loop on the back of the fabric.
The needle is tucked under a few existing stitches on the back, creating a loop through which it will pass to form a knot.

2回目も同様にループへ通し、ギュッと締めて固定。無理に強く引きすぎて布を引きつらせないよう、布目と相談しながら締め加減を調整しましょう。

Close-up of the needle pulled through the loop, tightening the knot on the back of the fabric.
The needle has been pulled through the loop, tightening the thread to form a secure knot against the fabric.

さらに安心感を高めるなら、裏のステッチの間を数回“織り込む”。糸を数目ぶん潜らせるだけで、日常使いの小物でもほどけにくくなります。

Close-up of the needle weaving through several stitches on the back of the fabric to secure the thread.
The needle weaves through multiple existing stitches on the back of the fabric, further securing the thread before trimming.

最後は鋭いハサミで余分をカット。切りすぎて結び目に触れないよう、ほんの少し余裕を残すと安心です。

Hands using sharp snips to cut the excess thread close to the secured knot on the back of the fabric.
Sharp snips are used to cut the excess thread close to the fabric, completing the tie-off process neatly.

クイックチェック

  • 2回のループ締めで結び目は固い?

- 糸端は裏のステッチに軽く織り込まれている?

Close-up of the back of the embroidery, showing the finished, secured thread.
The back of the embroidery shows where the thread was started and finished, both neatly secured with knots and woven ends.

表から見て、針目が整っていれば完成。無理な力みや引きつれがないか、軽く全体を眺めておきましょう。

Overhead view of the completed backstitches on the front of the fabric.
The front of the fabric displays the neat line of backstitches, completed and ready.

よくあるトラブルの対処法 1) 尾(テイル)が針穴から抜ける

  • 針は“目”の近くをつまむように持つと、尾が保持されやすくなります。
  • 尾を少し長めに残す。引く強さが強すぎると抜けやすくなるので要調整。

2) 糸が太くて針穴に通らない/見た目がモコモコする

  • 本数を2〜3本取りに減らす。6本取りは難しめ。動画でも“減らすと楽”と紹介。
  • 端を斜めにカットして角を狙うと入りやすくなります。

3) 結び目が布をすり抜ける

  • 結び目を二重にして大きさを確保。
  • 布が薄い場合は、始まりの一針目で裏の既存ステッチに引っかけるなど、代替のアンカー方法も検討。

4) 終わりの結びが緩む/ほどける

  • ループ締めを2回。必ず“強く締める”を意識。
  • 裏のステッチへ数回織り込んでからカットする。

プロのコツ

  • どうしても糸通しが難しい日は、ミニテープで端を固めて三角の“先”を作るというアイデアも(コメントで共有された工夫)。

コメントから

  • 「針側は結ばないの?」という疑問が多数。今回の方法では“針側は無結び”、布側の端に結び目を作ります。尾が抜けやすい人は“針の目を持つ”持ち方に慣れてみて。
  • 「糸が太い/ガイドより膨らむ」には、本数調整が第一の解決策(2〜3本取りへ)。

- 「アンカーって製品名?」という質問に対し、動画では“表から始める方法”の総称的な言及のみで、製品名や仕様は不明です。

Overhead view of the embroidery hoop on the table, with hands gesturing.
The finished embroidery piece is shown as the instructor concludes the tutorial, offering final advice and encouragement.

次の作品へ:自信を持って進むために 今日の3ポイント(通す・始める・終える)を押さえれば、小さな図案でも作品らしさが一気に増します。まずは短い直線や小さなモチーフから。回数を重ねるほど、糸のテンションや結びの強さが“手に馴染み”ます。

注意

  • 動画では具体的な針サイズや糸色は特定していません。お手持ちの道具で問題なし。迷ったら、まずは通しやすい2〜3本取りで感覚を掴みましょう。

コラム:道具の幅を知る(手刺繍→マシン刺繍の世界) 本記事は手刺繍の基本にフォーカスしていますが、刺繍の世界には磁気フレームなど多様なツールも存在します。将来的にマシン刺繍へ広げたい人は、対応枠の情報リサーチも有用です。たとえば、磁気 刺繍枠 for embroidery のような汎用的な話題や、ブランド別の互換フレーム事情(例:bernina 磁気 刺繍枠、janome 磁気 刺繍枠)を知っておくと選択肢が広がります。対応機種やサイズは機種ごとに異なるため、購入前に適合確認は必須です。

また、工業系や多針機で人気のマグネット式フープ(例:mighty hoops)や、着脱が容易なスナップ式(例:snap hoop monster)の情報も役立ちます。Brotherなど家庭機でも、モデル別に対応する磁気フレーム(例:磁気 刺繍枠 for brother)が異なるため、公式リストや販売店の適合表でチェックしましょう。BarudanやTajimaなど業務用では、tajima 磁気 刺繍枠 のように専用規格が前提です。

最後に 通す・始める・終える。この小さな3ステップが、作品の完成度と楽しさを大きく左右します。動画のシンプルな流れに沿って、まずは一枚—手を動かせば、必ず上達します。