フープだけで完成!角型ポットホルダー(キルト・背面フラップ・ループ・パイピング対応)完全手順

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フープだけで完成!角型ポットホルダー(キルト・背面フラップ・ループ・パイピング対応)完全手順
1回のフーピングで作る角型ポットホルダーの決定版。Insul-Brightの断熱キルト綿、カットアウェイ安定紙、表布のキルティング、背面フラップと裏布の正しい重ね順、右側に残す返し口、角のカットと返し、手縫いまたはミシンでの口閉じ、最終のプレスまでを、手戻りなく実践できる順番で解説。任意の吊り下げループとパイピングの付け方(コーナーでの切り込みと重ね処理)も詳述します。

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Table of Contents
  1. イントロダクション:インザフープで作る理由
  2. 準備:素材とカットサイズ
  3. 実制作:フーピングからキルティングまで
  4. 組み立て:背面フラップと裏布を縫い合わせる
  5. 仕上げ:カット・返し・プレス・トップステッチ
  6. 毎回きれいに仕上げるためのヒントと復旧

1 イントロダクション:インザフープで作る理由

1.1 インザフープとは何か

インザフープ(In the Hoop)は、刺繍データの工程に合わせて布や芯材を重ね、刺繍ミシンのフープ内だけで小物を仕立てる方法です。縫い代や返し口までデータが導いてくれるため、直線縫いをほとんどミシンに任せられ、均一でプロっぽい仕上がりになります。特にポットホルダーのような薄い平面アイテムは相性がよく、キルティングの均一さも得やすいのが利点です。ここでフーピングの安定性を高めたい場合、マグネット刺繍枠 を選ぶと厚みや段差のあるときでもホールドしやすく、手早い着脱が可能です。

1.2 このプロジェクトで得られること

完成品は8×8インチの角型。表面はキルトステッチ、裏面は二分割のフラップで手を差し込みやすく、キッチンワークでのグリップ性に優れます。

Insul-Bright batting and fabric pieces laid out on a cutting mat
The essential materials for the potholder, including Insul-Bright batting and two main fabric pieces, are presented on a cutting mat.

返し後にアイロンを当て、必要なら外周にトップステッチを入れると輪郭がくっきり。任意でパイピングとハンギングループを加えれば、見た目も機能も一段アップします。また、既存のグローブ作品とお揃いで作るなど、シリーズ展開も楽しめます。

2 準備:素材とカットサイズ

2.1 必要な布と芯材

・Insul-Bright(断熱キルト綿):耐熱性があり、層の間にマイラーを含む芯材です。仕上がりサイズ8×8インチの場合、表布・裏布・芯材ともに10×10インチ程度にカットしておくと余裕を持って配置できます。 ・表布(メイン)10×10インチ目安/裏布(ライニング)10×10インチ目安。 ・背面フラップ用の布×2:それぞれ半分に折ってアイロンで折り目を利かせます(幅は完成サイズの半分+縫い代、高さは完成サイズ)。 ・任意:吊り下げ用リボン、パイピング。

コメントでも“断熱と通常の綿の違い”が話題になりましたが、動画内ではInsul-Brightを使用しており、熱源への安心感がほしい場合に適しています。なおコミュニティの回答では、断熱綿(heat resistant batting)も代用可能とされています(詳細な製品名や厚みは動画・コメントともに未言及)。厚みを変えると縁のボリューム感が変わるため、角の返しやすさに影響します。作りたい仕上がりに合わせて選びましょう。素材の置き方に迷う方は、作業前に 刺繍用 枠固定台 で位置決めのイメージを確認しておくと安心です。

2.2 安定紙と任意の装飾

・安定紙:カットアウェイ(cut-away)を1枚フープに張ります。張りが弱いと縫製中に生地が寄れます。 ・任意の装飾:キルティング後にイニシャルやモチーフを追加可能。位置は中央寄せが一般的ですが、作業台で目視バランスを確認してからステッチします。 ・道具:はさみ、アイロン、505系の仮止めスプレー、必要に応じてクリップ。

Embroidery machine with cut-away stabilizer hooped
The embroidery hoop is loaded onto the machine, holding a taut sheet of cut-away stabilizer, ready for the first stitching step.

クイックチェック:

  • 全パーツが寸法どおりにカット済みで、折り癖・しわがアイロンで取り除かれている。
  • 安定紙はピンと張れている。
  • 背面フラップは“折った状態”で準備できている。

決め方のヒント:

  • 強い耐熱性を重視→Insul-Bright/軽さ重視→薄手の断熱綿(コメント言及)
  • 装飾の有無→装飾するなら、キルティング完了後〜背面フラップ前の工程で。

3 実制作:フーピングからキルティングまで

3.1 フーピングとバッティングの配置

1) カットアウェイ安定紙をフープに1枚張り、最初のステップ(配置線)を安定紙に直接縫います。

2) 配置線の内側にInsul-Brightをふわりと置き、次のステップでタックダウン。

Hands placing Insul-Bright batting over a stitched placement line on stabilizer
Hands carefully place a piece of Insul-Bright batting over the freshly stitched placement line on the hooped stabilizer, ensuring it covers the marked area.

3) 外周をはさみでトリムします。ここでは“完成外周より少し小さく”落とすのがポイントで、後工程の縫い代を薄く保てます。

Scissors trimming excess batting around the stitched line
Scissors are used to trim the excess batting around the outer edge of the stitched tack-down line, preparing it for subsequent fabric layers.

注意:

  • バッティングが配置線からはみ出すと縫い代が分厚くなり、返し後の角が丸くなります。
  • 安定紙にたるみがある場合は、縫い目が波打ちやすいため張り直しましょう。必要に応じ、刺繍枠 のクランプ位置を微調整してテンションを均一化します。

3.2 表布を重ねてキルティング

1) タックダウン済みの芯材の上に表布を広げ、デザイン範囲を完全に覆います。

Hands placing main fabric over batting for quilting
The main patterned fabric, with floral and text design, is gently laid over the batting, covering the entire design area before the quilting stitches begin.

2) キルティングをステッチします。

Embroidery machine stitching a quilting pattern on the main fabric
The embroidery machine is actively stitching a diamond-shaped quilting pattern onto the main fabric, securing it to the batting and adding texture.

3) 無地や余白がある場合、ここでモチーフやネームを追加してもOK(動画でもこの順序を推奨)。

プロのコツ:

  • 表布のズレ防止に仮止めスプレーを“薄く・均一に”。厚塗りは針と糸の動きを阻害します。
  • フープ周りのワークフローを効率化したいとき、hoopmaster 枠固定台 を併用して位置決めを平準化すると再現性が高まります。

3.3 任意:ループとパイピング(後段の準備)

ループを付ける場合は、折ってテープで軽く固定しておきます(最終のタックステッチで一緒に留まります)。この段階では仮置きだけでOK。

Ribbon loop taped onto the quilted fabric
A small ribbon loop is taped onto one corner of the quilted fabric, ready to be secured during the final stitching step.

クイックチェック:

  • バッティングのトリムは均一か(縫い代が薄い)。
  • キルティングは全域で欠けなく入っているか。
  • 追加刺繍がある場合はこの工程で完了しているか。

4 組み立て:背面フラップと裏布を縫い合わせる

4.1 背面フラップの正しい向き

背面フラップは“縦向き”に配置します。折り目が中央で向かい合い、原寸外周ステッチに原反(生地の切り端)側が沿うように置きます。横向きに置くと返し口の縁始末が難しく、きれいな仕上がりになりません。

Woman demonstrates correct vertical placement of back flaps
The woman clarifies the correct vertical placement of the two back flap pieces, emphasizing the importance of alignment for the turning opening.

注意:

  • フラップの向き違いは仕上がり品質を大きく損ねます。縦向き(返し口側と平行)を必ず確認しましょう。
  • パーツのズレ防止にテープ留めを活用。ここでも dime 刺繍枠 のような保持具の併用で手離れが良くなります。

4.2 裏布を重ねて最終ステッチへ

1) ループを付けるなら、表側の端に“内向き”で仮固定。 2) フラップの上に裏布を“表面を下向き”に重ね、外周を揃えます。

Lining fabric placed on top of quilted front and back flaps
The final lining fabric is placed right side down over the quilted front and the back flap pieces, ensuring all raw edges align for the closing seam.

3) デザインの最終工程をステッチします。右側に返し口が残る設計です(動画例)。

クイックチェック:

  • フラップは縦向きで、中央の折りがぴったり合っている。
  • 裏布は全体を完全に覆っている。
  • ループは内向き(内側に倒して)で仮留め済み。

5 仕上げ:カット・返し・プレス・トップステッチ

5.1 余分をカットし、角を整える

1) フープから外し、外周ステッチの外側をカットして縫い代を確保。

Scissors trimming excess fabric and stabilizer from around the stitched potholder
After the final stitch, scissors are used to carefully trim away the excess fabric and stabilizer from around the potholder, leaving a small seam allowance.

2) 角は斜めにカット、必要ならノッチを入れて厚みを減らします(縫い目を切らないよう注意)。 3) 返し口から裏返し、遠い角から順番にツンツンと押し出して形を作ります。

Hands beginning to turn the potholder inside out through the opening
The hands carefully begin to turn the potholder right side out, pushing the fabric through the opening left in the seam, working to create clean corners.

プロのコツ:

  • 角を無理に尖らせず、少しずつ押し出す。竹串や角出しツールなど“先が丸い”道具を使うと生地を傷めにくい。
  • 縫い代のバルキーさを抑える工夫は、前工程(バッティングの小さめトリム)から始まっています。ここで効いてきます。

5.2 口を閉じ、全体を整える

1) 返し口の縫い代を内側に折り込み、ラインを整えます。

Hands pushing raw edges of the opening inwards for a neat finish
The raw edges of the turning opening are pushed inwards, creating a clean line ready for either hand stitching or machine topstitching.

2) 口は手縫いのまつりで目立たずに閉じるか、ミシンで端に沿って押さえてもOK(装飾ステッチとしても活きます)。 3) 背面フラップを重ねて、口縫いが見えないよう隠します。 4) アイロンで全体をフラットに。

The completed square potholder with floral pattern and back flaps
The final square potholder is displayed, showcasing the quilted front, the neat edges, and the functional back flaps, ready for use.

5) 任意で外周にトップステッチを入れると、輪郭が引き締まります。

クイックチェック:

  • 角が均一に出ている。
  • 返し口がしっかり閉じられている。
  • フラップの重なりがきれいで、端に波打ちがない。

6 毎回きれいに仕上げるためのヒントと復旧

6.1 パイピングを付ける場合(任意)

パイピングを加えると額縁のような印象になり、耐久性も上がります。動画では次のように処理しています。 - 開始点でコード(芯)を少し引き抜き、平らな「布だけ」の尻尾を作る。

Close-up of piping with cord pulled back to create a flat tail
A close-up view of the piping, where the internal cord has been pulled back to leave a flat section of fabric, crucial for a neat overlap when starting the piping application.
  • 505系スプレーを外周に軽く噴き、パイピングを“刺繍外周線の内側”に沿わせて仮置き。

- コーナーは布部分に小さな切り込みを複数、コードは切らないこと。

Scissors making small incisions in piping fabric at a corner
Scissors are used to make small, careful incisions into the piping fabric (not the cord) at a corner, allowing the piping to bend smoothly without puckering.

- 終点で重なりを整え、必要なら接着で落ち着かせる。

Embroidery machine stitching over piping and ribbon loop held with tape
The embroidery machine is stitching, securing both the piping around the edge and the taped-down ribbon loop, completing their attachment to the potholder.
  • ループも同時に“内向き”で仮固定し、次の工程のタックで一緒に縫い留める。

この工程を快適に進めるには、フープの保持が安定していることが前提です。厚手や多層で浮きやすいときは マグネット刺繍枠 brother 用 を活用すると、パイピングの周回と位置合わせがスムーズになります。

6.2 仕上がり基準とセルフチェック

  • 角:四隅ともに均一で、縫い代のボリューム感にムラがない。
  • 外周:波打ちが少なく、引きつれが見られない。
  • 背面:フラップの合わせが直線で、返し口の縫い跡が隠れている。
  • 表面:キルティングは途切れず、柄合わせが自然。

6.3 よくある症状→原因→対処

  • 症状:返し後の角が丸い/つぶれる。

原因:バッティングのトリム不足、角のカット不足、押し出し過多による縫い目の緩み。 対処:芯材を外周より一回り小さくトリム、角を斜めにカット、丸い先端ツールで少しずつ成形。

  • 症状:背面の縁始末がごわつく。

原因:フラップの向きが横、または折り目がずれている。 対処:縦向き配置を厳守し、中央で折り目が正対するよう再配置。

  • 症状:キルティング中に生地が歪む。

原因:安定紙のテンション不足、表布の仮固定が甘い。 対処:フーピングを張り直し、仮止めスプレーを“薄く均一に”。必要なら ミシン刺繍 マルチフーピング の考え方で大きい面も分割なく収まるかを事前に確認。

  • 症状:パイピングの角で布がつる。

原因:切り込み間隔が粗く、カーブに追従していない。 対処:布地のみ小刻みにノッチ。コードは切らない。

プロのコツ:

  • ループは“内向き”で仮固定がルール。外向きのまま縫うと返し後に外へ飛び出さず、取り付け方向が逆になります。
  • 位置合わせや仮固定の反復が多い場合、brother 刺繍ミシン のアタッチメント構成に合わせて、マグネット刺繍枠 babylock 用 等の互換アクセサリー情報を事前に整理しておくと作業が滞りません(本記事では機種固有の型番や設定値は動画に明示がないため割愛)。

6.4 コメントから(要点の反映)

  • オーブンミットの別デザインについては、サポート窓口に製品番号を添えて連絡するよう案内がありました(詳細リンクは動画側の案内に準拠)。
  • 断熱材はInsul-Brightのほか、耐熱バッティングでも代替可とのコメントあり(具体銘柄・厚みは未記載)。
  • ダウンロードに同梱されるPDFの有無についてはコメントで言及がありますが、動画では触れられていないため購入元の案内を参照してください。

7 パイピングの詳細(任意工程の深掘り)

7.1 下準備と開始点の作り方

開始点でコードを少し引き抜き「布だけの平尾」を作ることで、終端の重ねが薄く収まりやすくなります。

外周には505系スプレーを“薄く”噴き、パイピングを刺繍外周線の内側に置き、コードが縫い目より内側で一貫して走るよう調整します。ここで均一に圧をかけられるフープ構成だと、重ねのズレが起きにくく、hoopmaster 枠固定台 と合わせて同じ位置に繰り返し置けるのが利点です。

7.2 コーナーのノッチと終端の重ね

角では布地に小さな切り込みを複数入れ、コードを切らないよう注意して曲率を稼ぎます。

終端は始端の平尾に重ねる形で、厚みの段差が最小化される向きに調整します。仮接着を使えば、最終のタックステッチまで形を保持できます。

注意:

  • パイピングは仮固定が命。テープやスプレーの過不足は仕上がりに直結します。

8 仕様とサイズ(動画で明示された範囲)

  • 仕上がりサイズ:8×8インチ(動画内言及)。
  • 推奨カットサイズ:表布・裏布・Insul-Brightともに10×10インチ目安(動画内言及)。
  • 返し口の位置:右側に残る設計(動画例)。
  • ミシンの詳細設定(スピード・テンションなど)や機種の型番は動画で具体的に示されていません。機種ごとの差が出る箇所は、試し縫いで確認してください。

9 ステップ別チェックリスト

9.1 準備チェック

  • 布・芯材:寸法どおり/折り癖・しわなし。
  • 背面フラップ:半分に折ってアイロン済み。
  • 安定紙:カットアウェイ1枚を用意。
  • 道具:はさみ・アイロン・仮止めスプレー・任意でクリップ。

9.2 セットアップチェック

  • フープのテンションは均一(たるみなし)。
  • 最初の配置線を安定紙に直接ステッチ済み。
  • バッティングは配置線の内側へ、タックダウン後に少し小さめにトリム。

9.3 縫製チェック

  • 表布を全面カバー → キルティング完了。
  • 任意装飾がある場合はここで実施。
  • ループは内向きで仮留め。
  • フラップは縦向き・折りが中央で合う。
  • 裏布は表面を下にして全面を覆う。
  • 最終ステッチで右側に返し口が残る。

10 よくある疑問への短答

  • 断熱材はどれがよい? → 動画ではInsul-Brightを使用。コメントでは耐熱バッティングでも代替可との回答あり。
  • ネームや絵柄はいつ入れる? → 表布のキルティング後〜背面フラップを重ねる前。
  • 角をシャープにするコツは? → バッティングを小さめにトリムし、角を斜めにカット。返し後は丸先ツールで丁寧に整える。

11 仕上がりのイメージ

完成品はフロントが均一なダイヤ風キルト、背面は二枚のフラップが縦に並び、指を差し込んで掴みやすい形。必要に応じてトップステッチで外周を引き締め、ループで吊り下げ収納が可能です。パイピングを加えれば、輪郭が強調されて存在感のある一枚に。作業中は、保持の安定化や段差対応に 刺繍ミシン 用 マグネット刺繍枠 を組み合わせると、重ね物の周回も快適です。

コミュニティメモ:オーブンミットの別デザインの縫い方に関しては、サポート窓口に製品番号を添えて問い合わせる案内がありました(動画コメントより)。PDF付属の有無はダウンロード元の記載に従ってください(動画では未言及)。

最後に、作業の流れを自分の道具に最適化しましょう。例えば brother ミシン ユーザーで、外周押さえや大型フープの取り回しに課題があるなら、保持力のある マグネット刺繍枠 11x13 や配置の再現性に優れた hoopmaster 枠固定台 の導入を検討すると、段差のあるパイピング工程や多層の位置決めがぐっと安定します。本記事は動画の手順を忠実にテキスト化したもので、数値設定や機種依存の細部が未記載な部分は、試し縫いで“あなたの環境の最適値”を見つけてください。