タペストリー針とダーニング針の完全ガイド:サイズ比較とおすすめ(初心者向け)

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タペストリー針とダーニング針の完全ガイド:サイズ比較とおすすめ(初心者向け)
Clover・Dritz・Amazonのタペストリー針/ダーニング針を、実際に指編み端処理で試して徹底比較。メリット・デメリット、糸の太さ別にベストなサイズ(No.13/17/20)、尖り具合や針穴の大きさが仕上がりに与える影響まで、動画での検証結果をもとにプロ視点で整理しました。最短で「失敗しない一本」を選びたい方に。

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Table of Contents
  1. はじめに:タペストリー針/ダーニング針を選ぶ理由
  2. 基礎知識:サイズ表記と尖り具合・針穴の関係
  3. 検証1:Clover Darning Needle Set(No.13/17/20)
  4. 検証2:Dritz プラスチック針
  5. 検証3:Dritz Yarn Darners(サイズ4–18)
  6. 検証4:Amazon マルチサイズ針セット(9本)
  7. 仕上げの指針:糸の太さ別おすすめサイズ早見
  8. トラブル対処とクイックチェック
  9. プロのコツ
  10. コメントから

「動画を見る:Tapestry and Yarn Needle Options (Comparison and Review)(House Square)」

端処理のもたつきは仕上がりの印象を一気に下げます。原因の多くは「針選び」。同じ“タペストリー針”でも、サイズや尖り具合で結果は別物に。この記事では、動画での実測比較をもとに、最短距離で“ちょうどいい一本”に辿り着く方法をまとめました。

A woman speaking directly to the camera, introducing the video's topic.
The host introduces a yarn-themed video focused on comparing various tapestry and darning needles to help knitters choose the right size for weaving in ends.

このガイドでわかること

  • 糸の太さ別に最適な針サイズ(No.13/17/20)の目安
  • 針先の尖り具合と針穴の大きさが端処理に与える影響
  • Clover/Dritz/Amazonの主要セットの長所・短所
  • 価格と使いやすさのバランスをとる選び方

はじめに:タペストリー針/ダーニング針を選ぶ理由

端処理で大切なのは、目を広げず、糸を割らず、狙った経路をスムーズに通すこと。動画では、合細(fingering)、並太(worsted)、極太(bulky)の3種類の糸で、各ブランドの針がどれだけ通しやすいかをテストしています。まずは使用素材の全体像から見ていきましょう。

Overhead shot of various yarn weights and needle sets on a white surface.
An overhead shot displays the materials for testing, including fingering weight yarn on a knitted sock, worsted, and bulky weight yarns, alongside different packages of tapestry and darning needles.

基礎知識:サイズ表記と尖り具合・針穴の関係

  • サイズ番号の向き:タペストリー針は、数字が小さいほど“針自体は大きい”。例)No.13が最大級、No.20は小ぶり。
  • 針先の性格:端処理には“鈍い先端”が基本。鋭い先端は糸割れを起こしやすく、仕上がりを乱します。
  • 針穴(アイ)の大きさ:糸の通しやすさに直結。太い糸ほど広いアイが必要ですが、針が太すぎると編み地を伸ばすリスクが増えます。

検証1:Clover Darning Needle Set(No.13/17/20)

パッケージに明確なサイズ表記(No.13/17/20)があるのが強み。ケース付き、価格は3本入りで比較的高め。

Close-up of Clover Darning Needle Set packaging.
The Clover Darning Needle Set packaging is shown, clearly indicating the needle sizes No. 13, 17, and 20, which are helpful for reference.

まず3本を並べて形状を確認。No.13は大きなアイと鈍い先端、No.17とNo.20はややシャープでアイも小さめです。

Clover darning needles No. 13, 17, and 20 laid out for comparison.
The Clover Darning Needles, sizes 13, 17, and 20, are laid out. The host points out the largest (No. 13) has a dull point, while the smaller ones (No. 17 and 20) are pointier.

合細(fingering)糸×No.20:スレダーがあると快適に通せます。タイトな目でもコントロールがしやすく、糸割れは少ない印象。

Threading fingering weight yarn with Clover No. 20 needle into a knitted sock.
A small Clover No. 20 needle is used to weave fingering weight yarn into a knitted sock. The host demonstrates the process, noting the need for a threader for this fine gauge yarn.

合細×No.17:スレダーなしでも通せる場面が多く、実用的。目を押し広げにくいバランスの良さが光りました。ここで、端処理とは用途が異なる“機械刺繍向けの磁気フレーム”と混同しないよう注意。例えばmagnetic フレームは刺繍機の固定具で、手編みの端処理針とは別ジャンルです。

並太(worsted)糸:No.17/No.13で問題なく通せます。No.17はコントロール重視、No.13は通しのストレスが少ない選択。

Threading worsted weight yarn with a Clover No. 17 needle.
Worsted weight yarn is easily threaded through a Clover No. 17 needle without needing a threader, demonstrating its suitable eye size for medium-weight yarns.

極太(bulky)糸:No.13が最適。No.17だとアイが窮屈になりがちです。なお、針が大きすぎると編み目を広げるので、最小限の抵抗で通るサイズを選びましょう。

総評:軽量〜中量級の糸に強く、サイズの使い分けが明快。価格がネックですが、細糸の端処理まで一本でこなしたい人には安心感のあるセットです。

注意

  • No.13は合細には大きすぎ、編み目を押し広げる可能性。
  • 細い番手はスレダー併用で無理なく。

検証2:Dritz プラスチック針

柔軟でコスパ重視。パッケージにサイズ表記はなし。柔らかさが扱いやすさにつながる場面もありますが、精密なコントロールは金属針に比べてやや不利です。

Close-up of Dritz Plastic Sewing Needles packaging.
The Dritz Plastic Sewing Needles are displayed in their packaging. The host notes that this product does not specify needle sizes on the label.

合細糸:通るが、針先のボリュームゆえ繊細な目をわずかに広げることがあるとの所感。ここで、機械刺繍の枠に関心がある方は、用途がまったく別物である点だけ覚えておきましょう。例えば磁気 刺繍枠 for brotherはミシン用の固定具で、端処理の針選びとは基準が異なります。

Threading fingering weight yarn with a Dritz plastic needle into a knitted sock.
The Dritz plastic needle is used with fingering weight yarn on the knitted sock. The host notes that while it works, its large point may stretch the delicate stitches.

並太・極太糸:スムーズに通せました。端処理というより、子ども用工作など“安全性と柔らかさ”を優先したい用途では相性が良い場合も。

総評:価格と本数で選ぶなら有力。ただし、狙った経路に正確に通したい端処理では、金属針のほうが手元の再現性は高いという所感です。

検証3:Dritz Yarn Darners(サイズ4–18)

7本入り。いずれも“鋭め”の先端で、動画では糸割れを起こしやすい様子が確認できました。

Close-up of Dritz Yarn Darners packaging with various sizes visible.
The Dritz Yarn Darners packaging reveals a set of seven needles in sizes 4-18, intended for 'long, heavy needles with large eyes for darning with yarn'.

合細糸:最小サイズでも、先端の鋭さにより糸割れが起きやすい印象。

並太糸:通るが、鋭い先端は編地に不要なダメージを与える可能性。

針先比較:Cloverの鈍い先端、Dritzプラスチックの丸み、そしてDritz Yarn Darnersの鋭さの違いが一目瞭然です。

用途提案:複数層の生地を貫通する必要がある“キルトのタイ”など、鋭さを活かす用途に回したいところ。端処理には非推奨というのが動画の結論です。

検証4:Amazon マルチサイズ針セット(9本)

3サイズ×各3本で計9本。長さは明記されていますが、号数表記はなし。ケースの破損レビューも見られるとのこと(筆者の受け取り分は無事)。

Hand holding a bundle of Amazon yarn needles of different lengths.
The host holds nine Amazon yarn needles, which vary in length but lack specific size numbering. This makes it challenging to match them to exact yarn weights without testing.

合細糸×最小サイズ:針先が“かなり鈍い”ため、タイトな目では進行が難しい場面も。繊細な編み地にはやや不向きという所見でした。

並太糸:小サイズでも難なく通せるシーンが多く、実用的。アイの大きさがストレスを軽減します。

極太糸:3サイズいずれの針にも通せました。鈍い先端は糸割れ防止に有利で、太糸の端処理と好相性。

サイズ比較:Clover最大(No.13)≒Amazon最大、Clover中(No.17)≒Amazon中。Clover最小(No.20)に近いものはAmazon内に見当たらず。

総評:太糸主体(DK〜並太〜極太)で“コスパ重視”ならもっとも強力。細糸の緻密な端処理を頻繁に行う場合はCloverの小サイズが頼もしい、という住み分けが明確です。ここで、手編みと機械刺繍の境界に興味がある読者向けに補足。例えばjanome 磁気 刺繍枠やbabylock 磁気 刺繍枠はミシン刺繍の固定具で、針の選定基準(鈍さ・アイの大きさ)とは別系統の話題です。

仕上げの指針:糸の太さ別おすすめサイズ早見

  • レース/合細(fingering):No.20前後(小さめのアイ+適度な鈍さ)。Cloverの小サイズが扱いやすい。
  • スポーツ/DK/並太(worsted):No.17(中)またはNo.13(大)。通しの抵抗が少なく、目を広げにくいサイズを選択。
  • 極太以上:No.13(大)。アイの余裕が通しやすさに直結。

価格面を含めた推しセット

  • 細糸まで美しく決めたい人:Clover(特にNo.20が効く)
  • 太糸メインでコスパ最重視:Amazon 9本セット
  • Dritzプラスチック:柔らかさは長所だが、精密さ重視なら金属針を推奨
  • Dritz Yarn Darners:端処理用途には非推奨(鋭すぎ・糸割れ)」

プロのコツ

  • 無理に押し込まない:抵抗を感じたらサイズ見直し。編地が伸びる前に手を止める。
  • 経路は“ループの陰”を選ぶ:糸を表に浮かせない。既存の撚りに沿わせると目立ちにくい。なお、機械刺繍の“枠”を使う場面と混同しないように。たとえばsnap hoop monster for berninaはミシン刺繍の保持具で、端処理の精度には直接関係しません。
  • 針先の“鈍さ”は味方:糸割れを防ぎ、既存の糸流れに添って動ける。

注意

  • 鋭い針先は糸割れの原因。端処理では原則として避ける。
  • 大きすぎる針は編み目を伸ばす。編地に傷を残す前にサイズを下げる。

クイックチェック(作業前の確認)

  • 針先の状態:鈍い/鋭い(端処理は鈍いが◎)
  • アイのサイズ:糸がスムーズに通るか(力まないで通せること)
  • 編地の密度:タイトなら小さい号数+スレダー、ゆるめなら大きい号数でも可
  • 糸割れの有無:ひっかかりを感じたら針先を見直す

比較のスナップ

各ブランドの針を俯瞰で比較すると、針先の性格とアイのサイズが“仕上がりの差”に直結することがわかります。動画のまとめでも、Clover(緻密さ)とAmazon(コスパ・太糸向け)の両軸が“勝者”という結論でした。

サイズ早見(動画の結論を要約)

  • No.13:並太〜極太向け。太糸はこれでストレス減。
  • No.17:中厚(スポーツ・DK・並太)に万能。
  • No.20:レース/合細に。繊細さと通しやすさのバランスがよい。

コメントから

  • 「尖った針でダーニングしようとしたが楽しくなかった。手持ちのタペストリー針の先をネイルファイルで軽く丸めたら良くなった」という声。道具の“尖り過ぎ”への対処として有効な工夫の一例です。
  • 「新米ニッターにぴったりの内容」という反応も。サイズ選びの指針があるだけで失敗が激減します。
  • 「ナイジェリアで入手可能か?」という質問がありました(動画内では未回答)。本記事では特定の販売地域情報は扱っていないため、最寄りの通販サイトや手芸店にて型番検索をおすすめします。

おまけ:分野違いの道具に惑わされないために

手編みの端処理針と、ミシン刺繍で使う“枠・フレーム”は別物です。検索していると関連ワードが混在することがありますが、用途も基準も違います。例えば、tajima 刺繍枠やbabylock 磁気 刺繍枠は産業・家庭用ミシンの固定具、磁気 刺繍枠 for brotherは特定機種の保持具です。端処理の品質は、あくまで“針の鈍さ・アイのサイズ・号数選び”が肝心。分野を横断せず、目的に一致する用語で探すと迷いにくくなります。

最後に:あなたに合う一本は“編地と糸が教えてくれる”

  • 細糸が多いなら、Cloverの小サイズ(No.20)を一本。
  • 太糸中心でコスパ優先なら、Amazon 9本セット。
  • どれを選んでも、“無理に押し込まない・糸割れさせない・目を広げない”の3原則を守れば、仕上がりは驚くほど整います。

まとめのビジュアル:Clover(緑ケース)とAmazon(クリアチューブ)が用途別の“推し”として並びます。

参考のひとこと

機械刺繍の世界に興味があるなら、用語軸を分けて検索しましょう。例:bernina 磁気 刺繍枠やbabylock 磁気 刺繍枠は“枠”、本記事のタペストリー針は“針”。目的に合うキーワード選択が、最短で正解に到達する近道です。